グッドカラー2024ポスター大賞「特別賞」
グッドカラー2024ポスター大賞では、大賞には惜しくも届かなかった方に、未来の可能性に期待できる方々に「特別賞」をお送りしております。
今回は2名の方の受賞です!!
受賞者:T.U. さん(15歳)
●学校:公表なし
●作品名:大地に穿つ
●作品への思い:
『広大な大地に、小さな体でコツコツと努力を重ねて巣を造るアリ。巣に引き込んだ植物の種が芽吹くこともあります。大地、種まき、努力、アンバーのイメージにピッタリだと思いました。』
●審査員コメント
・綿谷 寛 氏(当協会顧問):イラストレーター
『荒々しい大地に小さな身体で逞しく営むアリたち…。使用した画材は水彩でしょうか?それともクレヨンかな?泥臭く、荒々しいタッチがテーマにピッタリです。』
・その他の審査員
『土の中の世界にこんなに明るい世界があったとは!そんな暗闇に明かりを差し込んでくれるような作品です。アリたちの動きも様々でまるで表情が見えてくるような生活空間が感じられました。一方向から考えがちな大人たちにこんな発想もあるんだよと教えてもらえるような作品です。』
『パッと見た時にパープルの鮮やかさが目に飛び込んできました。それによって一見地味に見えがちなAmberの色が輝いて見える。これぞ補色の相乗効果と言えるでしょう。技巧的ではなく感性で描いた作品、脳に直接訴えかける作品。そのように感じるのは私だけでしょうか。特別賞受賞おめでとうございます!』
受賞者:池田幸生さん
●学校:長野県中野市立 高社中学校
●作品名:復元
●作品への思い: 『この絵の物語は、『天地がひっくり返り、地は色を無くし空色に染まった世界で一匹の鳥が地の色(アンバー)を取り戻す為アンバーカラーの『種』を天から地へ毎日運び、まき続けた。』と言うものです。混乱や戸惑いの時代から自らの手で努力し安心・発展を取り戻していく様子を表現しました。また絵の中で種を運んでいる鳥は『ルリビタキ』で、この鳥の鳥言葉は、『強い意志』です。この絵には、コロナ禍ので乱れた世界を自分たちの手で強い意志を持って復元して行こうという思いを込めました。』
●審査員コメント
・髙橋 経一 氏(当協会顧問):元日本銀行情報サービス局長
『アフターコロナの世界で、新たな時代を築いて行く気持ちを研ぎ澄まされた感覚で描いた力作だと思いました。』
・その他の審査員
『ここ数年でまさに天地がひっくり返った様に、良くも悪くも世界が変化したと思います。マスクや消毒が欠かせない日々も経験し、一部地域では侵略や戦争も起きていますね。一方で、今までの古い慣習を見直す良い機会にもなったのではないでしょうか。 自分の可能性を表す「大地」に、新たな機会の「種」をまき、それを成長し開花させる為に「努力」する。 この様な主軸で各々の作品が構成されるのではないかと期待しておりましたが、良い意味で期待を裏切られました。 作品中の青い鳥、ルリビタキは世界を取り戻そうと懸命に努力する一方で、あえて取らなかった種や、取りそびれてしまった種も存在するのでしょう。順調に成長する種も、残念ながら枯れてしまう種もあるのでしょう。 そしてこの世界の解釈もまた多様ですね。自分自身の事なのか、はたまたそのまま世界という事なのか。ここもまた様々な解釈が出来て楽しかったです。 この作品にはあまりアンバーという色が使われていませんね。この鳥が役目を終えた時、世界はどの様な色をしているのか、楽しみです。』
『 amberのメッセージを読むと、地に種を蒔いて植物が育つという表現が想起されるが、この作品は鳥によって空から蒔かれたというアイディアが他の作品と違い工夫が感じられた。 地が色を失って世界が空色になり、空色の鳥がamber色の種を蒔いて取り戻すというストーリーが、この時代に染まったものの中にも、何かを取り戻すために立ち上がる者がいるというメッセージにも感じられた。地は種によって色を取り戻すのか!この先の展開が楽しみに感じられる。』
今回作品のみならず、作品に対する『思い』がピュアでまっすぐで審査員一同大変心に響きました。ご応募誠にありがとうございます。ビジネスカラー検定協会は若い世代の皆様のご活躍を応援しております。